ねこさんと暮らしている人なら、一度は愛猫に踏まれた経験があるのではないでしょうか?
リラックスしているときに背中やお腹の上を踏まれたり、足元をわざわざ踏んで歩いていくことも。
なぜねこさんは飼い主を踏むのでしょうか?
※本コラムでは便宜上、「ねこさん」を「猫」と表記しています。

信頼の証としての「踏む」
猫が人を踏む行為は、信頼の証とされています。
猫は基本的に警戒心が強く、安心できる相手にしか体を預けません。そのため、飼い主を踏むのは「あなたを信頼しています」というサインの可能性が高いです。
また、猫は母猫に甘えるときに前足でふみふみする「ミルクタッチ」を行います。
飼い主を踏むのは、その延長として「安心感」や「甘えたい」という気持ちが含まれていることもあります。
愛情表現のひとつとしての「踏む」
猫にとって、飼い主を踏むことは愛情表現の一環とも考えられます。
特に、寝ている飼い主の上をゆっくり歩いたり、顔の近くを踏んでくる場合は「もっと一緒にいたい」「甘えたい」というサインかもしれません。
飼い主の匂いがついている場所や、温もりのある体の上は猫にとって心地よい場所。
そのため、踏みながらスキンシップを図っているのです。
何かを要求している
猫が踏んでくるのは、何かを求めている場合もあります。 たとえば、
- 「ご飯がほしい」
- 「遊んでほしい」
- 「トイレが汚れている」
- 「撫でてほしい」 といった要求を伝える手段として、飼い主を踏むことがあります。
特に、ご飯の時間が近づくと執拗に足元を踏んでくることが多いです。
この場合、反応しすぎると「踏めば要求が通る」と学習してしまい、エスカレートする可能性があるため注意が必要です。

正直ちょっと気に食わない時に踏んでる…
単なる踏み台として使われている
猫は移動の際に最短距離を好む傾向があります。
「得意のジャンプをすればいいのに…」と思うような場面でも、飼い主を踏んで通るのは「最も効率的なルート」と判断しているためです。
また、高い場所に移動したいとき、飼い主を踏み台として活用することもあります。
これは悪気があるわけではなく、猫にとっては自然な行動です。
ちょっかいを出している
猫は遊びの一環として、わざと飼い主を踏むこともあります。
特に、「構ってほしい」「遊んでほしい」と思っているときに、足元を踏んで気を引こうとすることがあります。
猫同士でも、じゃれ合いの一環で相手を踏むことがあり、これは「もっと遊びたい!」というサインの可能性が高いです。
ヤキモチや寂しさから踏むことも
猫は飼い主の注意を引きたいときに踏むこともあります。
新しいペットや家族が増えたとき、飼い主の関心を自分に向けるために、あえて足元を踏むことがあります。
また、長時間一人でいると寂しさを感じ、飼い主に「もっと構って!」と踏むことでアピールすることも。
踏まれたときの適切な対応
猫に踏まれたときの対応は、状況によって異なります。
- リラックスしているときに踏まれた場合
→ 優しく撫でる、声をかけるなどしてスキンシップを楽しむ。 - 要求があって踏まれた場合
→ 毎回応じると学習してしまうため、適度に対応する。ご飯の時間でないなら、無視するのも効果的。 - 踏み台として使われた場合
→ なるべく猫が通りやすい環境を作る。ジャンプできる高さにステップを用意するのもおすすめ。
まとめ
猫が飼い主を踏むのには、さまざまな理由があります。
- 信頼の証
- 愛情表現
- 要求を伝える手段
- 最短ルートの確保
- ちょっかいを出す遊び
- やきもちや寂しさのアピール
猫が踏んできたとき、その理由を考えてみると、より深いコミュニケーションが取れるかもしれません。
愛猫との信頼関係を築くためにも、猫の気持ちに寄り添った対応を心がけましょう。
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